美濃焼の産地 岐阜県土岐市 明治28年(1895年)創業。
創業当時は、磁器製品の窯元として、湯呑製造を主としていました。
4代目の田中伸一(たなかしんいち)により、美濃焼の伝統釉薬の「鼠志野」に特化した窯として、磁器生産から陶器生産の窯元へ移行しました。
「鼠志野」釉薬は焼成温度が高く焼成時間も長くないと特徴がでない高コストな製品です。ですが、「鼠志野」に取り組む事によって、美濃焼の窯元としてこだわりのある製品をご提供する事ができました。
現在5代目の田中一亮(たなかかずあき)により、窯元としてお客様の要望にお応えするために、先代から受け継がれた技術を継承し、商品の品質向上につとめております。
新たな取り組みとして、外部発注をしていた素地成型は自社生産に切り替え、より品質へのこだわりを強めると共に、職人の技のある仕事を商品に込めた製品づくりを心がけております。
今後も生活に密着した機能的でデザイン性豊かな製品づくりで、お客様の暮らしに笑顔を届ける器づくりを続けてまいります。
毎日の暮らしになじみ溶け込む事もうつわに必要な事だと考えます。
人が使うものを人が作るそれはごく自然な事。
ですが陶磁器産業もオートメーション化され、大量に同じものができ一度にできるようになりました。
伸光窯では、一度にたくさん同じものはできません。また、手作業は多少の違いが生じます。
それが、商品の顔になると私は思います。
土練り、成形、乾燥、素焼き、加飾、施釉、本焼き。
全工程が当窯では、職人の手によって作業が進められます。
天気に気を配り、冬は水が冷たく、夏の工場は暑さとの戦い、
そんな環境の中で、当窯の商品は職人に大切に作られています。
私達が大切にするのは、『温もり』作り手から使う方へ手の温もりがまだ残るうつわを受け取ってもらいたい。
伸光窯のうつわから私達の温もりを感じてもらいたい、そんな思いで作っています。